国際貢献事業 JICA日系研修事業（高齢者福祉におけるケアシステムと人材育成） 日系社会における高齢者の理解や健康な日常生活の自立を支援する方法を学び、その国のシステム化に寄与する研修を行います。 （委託元：国際協力機構（JICA）北陸支部、協力団体：羽咋市社会福祉協議会） 当センターでは、国際貢献に資することを目的に、タジキスタン（H18?H22）?パラグアイ（H19?）?ボリビア（H22）?ブラジル（H24）?ベトナム（H24)から、国際協力機構（JICA）の研修員を受け入れてきました。 この事業を通じ、多くの国の人々と看護や福祉について語り合う場を共有し、また、お互いの文化を学び合うことができればと思います。 研修期間 平成25年7月12日~8月12日 研修場所 石川県立看護大学羽咋市社会福祉協議会 講師 石川県立看護大学専任教員羽咋市社会福祉協議会職員 他 参加者 パラグアイ2名 ?平成２５年度の研修内容 ?????????????????????????????????????????????????????????????????? 今年度この研修に参加したのは、パラグアイのピラポ移住地で高齢者福祉ボランティア?グループ「ひまわり会」の会員として活動中の三浦久美子さんと田口恵美子さんのお２人です。 高齢者とのよりよいコミュニケーションはどのようにしたらよいのか？（三浦さん）認知症の方への対応、ひきこもりの高齢者を出さない環境づくりのために何をしたらよいか？（田口さん）それぞれに日頃の活動で感じている課題を解決するため、この研修への参加を決意されました。 ? ? ? 開講式翌日のカントリーレポート発表会では、お二人から本学２年生を中心とした学生?教職員を対象に、パラグアイの文化?産業、日系社会で抱える高齢者福祉の課題についてお話していただきました。参加した学生からは多くの質問も出て、これから臨床現場で高齢者のケアに携わるうえで、大きな学びとなったようです。 ? ????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????? ?カントリーレポート発表会翌日からは、羽咋市社会福祉協議会の協力のもと、地域の施設や病院を見学させていただき、日本の高齢者福祉の現状について学んでいただきました。また、学内での研修では、本学教員の講義に加え、学内の実習室を使った演習を行い、知識のみならず技術の習得にも重点を置きました。感染予防のための正しい手洗いの仕方、食事への援助?口腔ケア、部分浴など、お二人はモデル人形を使ったり、互いにケアをしあったりと、帰国後の活動に役立てるべく熱心に学ばれていました。研修の後半には、羽咋市社会福祉協議会のスタッフとともに在宅でケアを受ける高齢者宅を訪れ、講義や演習で学んだ知識や技術への理解を深めました。 ? ? ? ? 短い期間でしたが、充実した研修生活を送ることができたようで、帰国にあたり開催したアクションプラン発表会では、次のように語られました。 三浦久美子さん高齢者とのコミュニケーションにおいて、素直な気持ちを伝えれば、心が伝わり、通じあえるものと学びました。介護予防については、いかに食事が大切で、運動も欠かせないことも分かりました。また、要介護者になった時、リハビリテーションが大きな役割を果たすことを学びました。利用者ができることは、時間がかかっても自分でやってもらうことも大切だと学びました。私たちひまわり会では、介護予防に力を入れていきたいと思います。 ? 田口美恵子さん支援と言うのは、障がい者、要介護者だけではなく、介護している側にも必要だと在宅介護者の会「楽だの会」に行って感じました。いつでも身体の不調の観察をすること、感染予防のための手洗い、転倒予防に役立つ筋力アップトレーニング、口腔ケア、そして一番学びたかった認知症の方への対応の仕方などたくさんのことを学びました。羽咋市老人ホームの盆踊り、羽咋市のおまつり、男性介護者の料理教室なども本当に楽しい思い出です。 ? 今後も、この事業を通じて、互いの国の文化や看護?福祉について学び合い、友情を育んでいきたいと思います。 開催日時7月12日～8月12日 開催場所石川県立看護大学 羽咋市社会福祉協議会 講師石川県立看護大学専任教員 羽咋市社会福祉協議会職員 他 対象パラグアイ2名 問合先地域ケア総合センター Tel 076-281-8308 Fax 076-281-8309 E-mail sogocen[at]ishikawa-nu.ac.jp ※[at]を@に変えてください。
