研究者情報 研究シーズ集
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SEEDS | 21研究の内容(大学院向け)量的データを活用して組織や地域医療体制を分析し、より良い組織?システムづくりを提案する 組織(チームや部署、施設等)や地域を定量的に分析し、より良い組織づくり?看護提供体制づくりに資する研究を専門としている。看護職の健康的な職場環境?組織づくりのため、育児属性ごとの労働状況(図1)や、交代制勤務看護職の疲労感やストレスに関する研究(表1)など、看護組織マネジメントに関する定量的研究の他、地理情報システムを用いた地域の医療?看護提供体制に関する研究(図2)も行っている。組織マネジメント/健康的職場環境(Healthy work environment)職場のソーシャル?キャピタル/持続的な看護提供体制/地理情報システムRyohei Kidacontact: rkida@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/ryohei_kida図1. 育児属性ごとにみた看護師の夜勤回数?超過勤務時間?年休取得日数やソーシャル?サポートの違い表1. 交代制種別(二交代制?三交代制)ごとにみた疲労感と関連する労働状況さまざまなデータを活用し、医療組織や地域医療を可視化し分析することを重視しています。「看護職がイキイキと働き、看護のチカラが最大限発揮され、国民みんなが分け隔てなく看護を受けられる社会になってほしい」という夢を一緒に叶えてくれる仲間を募集しています!メッセージ図2. 石川県における500mメッシュごとの高齢化率と医療機関?訪問看護ステーションの位置関係研究分野看護管理学/組織心理学/看護施策?看護政策所属学会日本看護管理学会/日本看護科学学会/日本医療?病院管理学会/産業?組織心理学会/看護実践学会/日本看護評価学会/地理情報システム学会学歴?経歴2011年首都大学東京(現?東京都立大学)健康福祉学部看護学科 卒業2018年東京大学大学院医学系研究科看護管理学/看護体系?機能学分野 特任助教2020年東京大学大学院医学系研究科看護管理学/看護体系?機能学分野 助教2021年東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科博士課程修了 博士(看護学)2024年石川県立看護大学 准教授論文●Relationship between shift assignment, organizational justice, and turnover intention: A cross-sectional survey of Japanese shift- work nurses in hospital. Japan Journal of Nursing Science. 21(1):e12570. 2023.●Nursing management for temporary lodging facilities in Japan in the early stages of the COVID-19 pandemic: A multiple-case study. 20(1):e12507. 2023.●Working conditions and fatigue in Japanese shift work nurses: A cross-sectional survey. Asian Nursing Research. 16(2):80-86. 2022.●The association between workplace social capital and authentic leadership, structural empowerment, and forms of communication as antecedent factors in hospital nurses: A cross‐sectional multilevel approach. Journal of Nursing Management. 29(3):508-517. 2021.●全国の認定看護管理者所属施設の分布及び所属と関連する二次医療圏?施設特性 -地理情報システムを用いたオープンデータ分析-. 日本看護科学学会誌. 43:305-314. 2023.講演?口頭発表等●ポスト?コロナに向けた看護職の労働環境 およびワークライフバランスにおける研究動向. 第77回日本臨床眼科学会. 2023年.●女性看護師における労働状況の偏在と心理状態:二次分析による育児属性ごとの比較. 第61回日本医療?病院管理学会学術総会. 2023年.競争的資金等の研究課題2022?2024年度.科学研究費助成事業若手研究「専門的教育を受けた看護管理者の配置と患者アウトカムとの関連の検証(研究代表者)」社会貢献活動日本医療?病院管理学会 事業委員,若手会員の会世話人.看護のチカラが発揮され、国民全体に届く組織?システムを探求する研究の概要 看護や医療は、さまざまな施策や制度によって支えられ、組織によって提供される。すなわち持続的かつ質の高い看護を提供するためには、看護職が働き続けられる職場環境や組織づくりと、それらを支えるシステムづくりが重要となる。ワーク?ライフ?バランスやリーダーシップ、組織内/外の資源活用、施策/政策介入など、複数の多角的視点で組織を捉え、看護のチカラが最大限発揮されすべての国民に届けられる組織?システムの在り方やメカニズムについて探求している。木田 亮平 准教授

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