研究の内容(大学院向け)質の高い看護ケアの提供の実現に向けて一緒に研究していきましょう。 1) ICU入室中?入院中のアプローチ:PICS予防?在宅移行支援 2) 退院後のアプローチ:健康管理支援クリティカルケア/重症化予防/看護の質改善EBP: Evidence-Based PracticeYuko Nanjocontact: nanjoy@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/Yuko_Nanjo「その人らしく生きることを支える」を目標に、現状と目標とのギャップと、その原因の本質やニーズを探っていきましょう。そして、目標達成に向け、医療者だけでなく、患者?家族も巻き込んで、エビデンスが標準的に実践されるプログラムやシステムを一緒につくっていきましょう。メッセージ研究分野クリティカルケア/看護管理所属学会日本集中治療医学会/日本呼吸療法医学会日本看護科学学会/看護理工学学会学歴?経歴大学医学部附属病院 看護師, 看護師長を経て2023年より 石川県立看護大学 講師2000年集中ケア認定看護師 取得2010年東京大学大学院医学系研究科修士号 取得2021年聖路加国際大学看護学研究科博士号 取得受賞2013年, 2021年 東京大学医学部附属病院リスクマネジメント研究課題 病院長賞2021年日本看護科学学会 優秀口演賞論文●生体情報モニタ使用時のリスクテイキングと影響要因-看護師の実態調査から- Clinical Engineering 22(9); 851-858, 2011年●Relationship Between Morphological Characteristicsand Etiology of Pressure Ul cers in Intensive Care Unit Patients. J Wound Ostomy ContinenceNurs. 38(4); 404-12, 2011年●急性期病院一般病棟における終末期医療を含むEarly Warning System の開発と実装. 看護理工学会誌 10(0), 44-55, 2022年書籍等出版物ICUナースポケットブック改訂第2版 学研2022年講演?口頭発表等2020年クリティカルケア看護学会プラクティスセミナー:重症患者の褥瘡予防-今, まさにEBPが求められる-2021年日本看護科学学会優秀口演:急性期病院一般病棟におけるEarly Warning System の実装に関する研究競争的資金等の研究課題2012年, 2013年 生体情報モニターアラームの 2020年がん患者を対象としたEarly Warning System の実装に関する研究社会貢献活動日本集中治療医学会評議員無駄なり低減の検討SEEDS | 23“重篤な病気を乗り越えた先”に、「頑張って良かった」の笑顔を目指す研究の概要 集中治療領域の発展により、重症患者の生存率は上昇したが、その一方で、長期予後の悪化やQOL低下が問題視されるようになった。集中治療後の運動機能?認知機能?メンタルヘルスの障害はPost intensive care syndrome: PICSと言われ、患者とその家族の退院後のQOL低下の一因とされている。特に、超高齢化社会においては、患者の多くが高齢者であることからPICS発症のリスクは高く、一旦退院しても再入院を繰り返すなどにより、患者やその家族だけでなく、医療経済への負担は大きいものとなっている。 そのため、重篤な病態を乗り越えた患者とその家族が、退院後に自律して生活できること(自助力を活かした在宅療法への移行支援、心身のリハビリの継続、異常の早期発見による重症化前の対応=再入院予防)を目標に、プログラムやシステムの開発に関する研究を計画している。 1) ICU入室中?入院中のアプローチ 2) 退院後のアプローチ南條 裕子 講師
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