SEEDS | 27研究の内容(大学院向け)特定の病棟で看護師が看護実践能力向上のためにとる行動、看護管理職の支援を探求する 修士課程では特別個室病棟に勤務する看護師特有の困難と対処について調査し、病棟の物理的、人的、文化的視点から分析しました。現在は、看護管理者がCOVID-19患者専用病棟を開設した時に配置転換する看護師をどのような基準で選出しようとしたか、また、配置後の評価内容について研究をしています。結果、COVID-19による入院患者が増加した緊急時においても、看護管理職は看護師のもつ看護実践能力を信じて看護師を選出していました。また、COVID-19患者専用病棟に配置することによる看護師のメンタルケアを重視し、配置後の看護師が習得した知識や技術、キャリアへの意識などを配置転換後の成果として評価していました。 今後は、看護補助者との連携が求められる部署に勤務する看護師の看護実践能力向上に関わる取り組みについて研究をすすめ、多様な場で勤務する看護師が働きやすい環境になるとともに、患者満足度も向上する環境を作れるよう支援していきたいと考えています。●COVID-19患者専用病棟に配置する看護師の選出において重視された基準および影響要因,第43回日本看護科学学会学術集会(示説)中堅看護師/看護実践能力/看護管理者Asuka Sendacontact: sendaa06@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/sendaa06看護師が看護実践能力を向上させ持続可能な働き方ができるようにするために、どのような支援をしていけばよいか、皆さんと考えていきたいです。 お待ちしています。メッセージ研究分野看護管理学所属学会日本看護研究学会/日本看護管理学会日本医療?病院管理学会/日本看護学教育学会日本看護科学学会学歴?経歴2005年石川県立看護大学看護学部 卒業2018年金沢医科大学大学院看護学研究科修了 修士(看護学)取得2005年金沢医科大学病院 看護師2021年金沢医科大学看護学部 助教2022年石川県立看護大学 助教論文全室個室で複数診療科病棟勤務の看護師特有の困難と対処:病棟の物理的?人的?文化的環境の視点からの分析. 日本医療?病院管理学会誌. 58(3). 2021講演?口頭発表等●全室が有料個室の複数診療科病棟に勤務する看護師が病棟の環境により抱く困難と対処. 第23回日本看護管理学会学術集会(示説)競争的資金等の研究課題令和3(2021)年度科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)研究活動スタート支援. 課題番号:21K21150「看護管理職がCOVID-19患者専用病棟に配置する看護師の選択基準と評価の実態」多様な場で勤務する看護師が看護実践能力を向上させるための取り組みを知る研究の概要 看護師は実践経験を重ね、また自己学習を継続することで看護実践能力を向上させています。近年、看護師の勤務場所の多様化が進み、看護師が看護実践能力を向上させるためには個人の力だけでなく、看護管理職による看護師の支援も必要になっています。 現在、私は病院の様々な部署で勤務する中堅看護師が看護実践能力向上のためにとる行動や看護管理職による支援について研究しています。 研究を通して多様な場で勤務する中堅看護師の看護実践能力の向上に必要な教育、支援について明らかにしていきたいと考えております。千田 明日香 助教
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