研究者情報 研究シーズ集
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30 | SEEDS研究の内容(大学院向け)妊娠前からのカップルの健康づくりは、生涯の健康の基礎となる 妊娠前の時期は、健康教育の空白の時期です。子どもをもつこと、もたないことを考えて決めるまでの時期は、女性だけではなく男性にとっても健康づくりの基礎となる時期です。妊娠前の男女のヘルスリテラシーが向上するように、行動変容モデルを使って実態を調査して、アプローチ方法を考えるための研究を行っています。プレコンセプションケア/ヘルスリテラシー/身体活動医療コミュニケーション/保健行動Saori Soyamacontact: takanosa@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/read0152810WHO Preconception Care Regional expert group consultation, 11, 2013. 一部改変妊娠や出産は人類が誕生したときから繰り返されていますが、まだ解明されていないことが沢山あります。また、妊婦さんや産婦さんへのケアは、日進月歩していますが、安全や安楽を追求すれば改善するところがつきません。いろいろな考えを話し合うことで新しい発見があり、解決するためのアイディアが浮かびます。疑問を解決するためのプロセスを体験してみませんか。メッセージ研究分野母性看護学/助産学/女性看護学所属学会日本助産学会/日本母性衛生学会日本母性看護学会看護研究学会日本小児保健協会/日本子ども虐待防止学会看護理工学会 など学歴?経歴2005年佛教大学社会学部(社会学士)2005年石川県立看護大学 助手2011年石川県立看護大学 助教2013年University of Melbourne,Master of Women’s Health2018年石川県立看護大学 講師2023年金沢大学大学院医学総合研究科 博士(保健学)論文●石川県における助産師の専門的ケア実践の現状●祖母の子育て経験と孫育てに対する意識との関連●妊婦の身体活動に対する保健指導の縦断的観察●Factors related to taking folic acid supplements before next pregnancy in parous women講演?口頭発表等●完全母乳栄養児の生後4日目までの生理的体重変化に影響する要因●Interaction between medical workers and pregnant women in prenatal checkup●Midwifely care promoting health-related behaviors among pregnant women競争的資金等の研究課題●挑戦的萌芽研究:妊婦のセルフケア行動を促進する要因の検討とガイドラインの作成●基盤研究(C):神経管閉鎖不全の発生リスク低減のための葉酸サプリメント摂取に関する女性の認識妊婦さんの健康づくりを通して、未来の子どもの健康を目指す研究の概要 妊婦さんが健康に過ごすことは、妊娠期間中や出産時の異常を予防することにつながります。妊娠中に子宮内環境を良好に保つことは、胎児の発育?発達をよくするだけではなく、子どもの将来の成人病予防にもつながります。医療専門職が定期的に妊婦さんを診察して、健康について話し合う機会は妊婦健康診査をおいて他にはありません。妊婦さんが健康行動をとるために、医療専門職はどのように情報を伝えるとよいか、医療コミュニケーションの研究をしています。例えば、妊婦さんに身体活動(運動)を勧める場合、妊婦さんと日頃の生活について話し合い、どのような運動をどのくらい実施するか、妊婦さん自身が決めて実践できるように話を展開しています。研究では、妊婦さんと医療専門職が話し合っているところを観察して、会話を分析しています。分析から得られた結果は、看護師及び助産師の教育や医療現場に役立てようと考えて取り組んでいます。曽山 小織 講師

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