SEEDS | 37研究の内容(大学院向け)子どもを特別養子縁組に託す実母への支援プログラムを開発し、世論や意識を変容する 予期しない妊娠をした女性に対する支援は少なく、一人ひとりが自助の中で対応するしかない。その選択は人工妊娠中絶、赤ちゃんポストへの預け入れ、特別養子縁組に子どもを託す、最悪の結果が0歳0日死亡である。特別養子縁組に子どもを託した実母と、長年その支援に携わってきた専門家からの質的データを基に、各国の文化社会的背景を考慮しながら支援プログラムを開発し、効果を検証することを目指している。特別養子縁組/実母支援/自立支援/虐待予防/予期しない妊娠Mariko Nishicontact: n.mariko@ishikawa-nu.ac.jp研究を通じて、自分の興味を深く掘り下げ、知識の領域を広げることができ、新たな発見をする喜びがあります。虐待の加害者、被害者を作らない、優しい社会の実現を目指して一緒に取り組みましょう。メッセージ研究分野女性看護学所属学会看護実践学会/日本母性衛生学会学歴?経歴2023年石川県立看護大学 助手2024年石川県立看護大学 助教論文病産院の助産師が産後健診に行っている母親のメンタルヘルススクリーニングの実際.看護実践学会,40-49,35(3),2024.3講演?口頭発表等産院の助産師が行う2週間健診を中心とした産後健診における母親へのメンタルヘルスケアの実践?メンタルヘルススクリーニングに焦点を当てて?,第39回石川県母性衛生学会,2023.6, 第39回石川県母性衛生学会抄録集,13,2023社会貢献活動学童期?思春期のお子様がいるママのための子育て「Aka'akaサロン」 ファシリテーター,かほく市総合センターおひさま(かほく市),2023.8?12子どもを特別養子縁組に託す実母への支援を確立し、傷ついた女性を支援する研究の概要 虐待や貧困等により親から養育を受けられない子どもの養子縁組や里親等による家庭での養育率は非常に低く、文化社会的背景を考慮したうえで認知や受容を変革していく必要がある。そのような中、特別養子縁組に子どもを託す実母への支援はほぼなく、予期しない妊娠を経て出産後すぐに子どもを託すという人生の劇的な変化と、深い傷つきや不安を経験した女性への心理教育を含めた長期的な自立支援を目指し研究に取り組んでいる。西 真理子 助教
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