SEEDS | 41研究の内容(大学院向け)アピアランスケアの周知や、多職種連携、ケアのアウトカムに関する方法を探る がん患者のアピアランスケアの周知プログラムの構築や、多職種連携?チームアプローチ、アピアランスケアのアウトカムに関する研究している。北陸3県のがん看護専門看護師やがん化学療法専門看護師、乳がん専門看護師等の臨床家と連携して研究を進めている。がん/アピアランスケア/外見変化/ボディイメージChisato Matsumotocontact: chima23@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/c-matsumoto国立がんセンター中央病院 アピアランス支援センターシンボルマーク:オレンジクローバーhttps://www.ncc.go.jp/jp/ncch/division/appearance/010/index.html看護を仕事にしようと決めた皆さんの選択が「間違っていなかった」と思ってもらえるように、看護の魅力を精一杯お伝えします。「この大学を選んでよかった」といってもらえるような教育を目指しています。いっしょにがんばりましょう!メッセージ研究分野リハビリテーション看護/がん看護所属学会日本看護科学学会/日本がん看護学会日本運動器看護学会/日本老年看護学会看護実践学会学歴?経歴2021年金沢大学大学院医薬保健学総合研究科保健学専攻博士後期課程 修了2014年石川県立看護大学 助教2019年石川県立看護大学 講師2022年石川県立看護大学成人看護学領域 准教論文●松本智里, 今方裕子. がん患者に対するアピアランスケアの国内研究の実態. 石川看護雑誌. 2022;19:93-99. ●松本智里, 加藤真由美, 兼氏歩, 市堰徹, 福井清数, 髙橋詠二, 平松知子, 谷口好美. 女性人工股関節全置換術患者の術前後の歩容の自己評価モデルの開発:構造方程式モデリングを用いた分析. 日本看護科学会誌. 2020;40:177-186. 講演?口頭発表等●松本智里, 今方裕子. 看護師がアピアランスケアにおいて多職種との協働を行う際に抱く困難感, 第37回日本がん看護学会学術集会;2023(採択済). ●松本智里, 兼氏歩, 市堰徹, 福井清数, 髙橋詠二, 平松知子, 谷口好美, 加藤真由美. 術前の女性人工股関節全置換術患者の歩容の自己評価に対する影響モデル. 第38回日本看護科学学会学術集会;2018. 競争的資金等の研究課題2015年度科学研究費助成事業 若手研究B(2015年6月?2019年3月):女性人工股関節全置換術患者の歩容の自己評価と心理社会的側面の相互の影響社会貢献活動●看護実践学会 査読委員●日本運動器看護学会 査読委員●第39回日本看護科学学会 企画委員●第27回日本老年看護学会 企画委員授外見変化に苦しむがん患者さんが見逃されることなくキャッチされることを目指す研究の概要 がん患者は、がんに罹患することや、化学療法?放射線療法といった治療のために、脱毛や皮膚や爪の色素沈着などの外見の変化が現れることがある。入院期間の短縮やがん治療の進歩によって、がん患者は外来で治療を受けながら社会の中で生活を送っている。がん患者は外見が変化することで、社会生活の中で他人からの目を気にしながら生活することになったり、外見のせいで他者との関係を構築し直すことを余儀なくされたりするものもいる。そのため、がん患者にとって外見の変化は、社会生活を営む上での苦痛になりうる。 このような外見の変化に対するケアをアピアランスケアと言う。がん患者の社会復帰や精神的な支援の1つとして、重要なケアの1つであるが、比較的新しいケアであるため、広く医療職に知られているとは言い難い。外見の変化によって社会生活に苦しむがん患者さんが、見逃されることなくケアされるように、看護師を含む多くの医療職がアピランスケアを正しく理解できるようにするにはどうしたらよいかを研究している。松本 智里 准教授
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