研究者情報 研究シーズ集
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46 | SEEDS研究の内容(大学院向け)褥瘡のアセスメントおよびケア技術に関する研究、高齢者の在宅療養支援に関する研究 在宅療養高齢者は今後ますます増加することが予想されます。彼らの生活を支えるため、高齢者がどこに住んでいても、いつでも、最良のケアを受けられるようにするには、従来の対面でのケアだけでなく、遠隔でのケア提供も組み合わせていくことが必要となっていくと考えられます。これまで褥瘡を研究テーマに、遠隔看護の研究にも取り組んできました。在宅での褥瘡ケアでは、訪問看護師が日々の褥瘡ケアを実施していることが多いです。訪問看護師が利用者宅で褥瘡ケアを実施する際に、創傷の専門家である皮膚?排泄ケア認定看護師の助言を遠隔で受けられるようにすることで、褥瘡の治癒が促進されることを報告しました。在宅療養高齢者の遠隔での生活支援という視点で研究を広げていきたいと思っています。高齢者/褥瘡/在宅/遠隔Aya Kitamuracontact: kitamura@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/akitamura高齢者が「今が幸せ」と思える生活を看護の力で支えていきたいと思いながら研究に取り組んでいます。新しい看護技術?システムを一緒に作っていきませんか。メッセージ研究分野老年看護学/創傷看護学/看護理工学所属学会日本褥瘡学会/日本創傷?オストミー?失禁管理学会/日本看護科学学会/日本創傷治癒学会/看護理工学会/日本看護管理学会 など学歴?経歴2006年名古屋大学 卒業2006年三重大学医学部附属病院 看護師2011年名古屋大学医学部保健学科 助教2014年東京大学大学院医学系研究科健康科学/看護学専攻 修士課程 修了2017年東京大学大学院医学系研究科健康科学/看護学専攻 博士課程 修了2017年東京大学大学院医学系研究科健康科学/看護学専攻 助教2022年東京大学大学院医学系研究科健康科学/看護学専攻 准教授2024年石川県立看護大学 教授論文●Kitamura A, Nakagami G, Okabe M, Muto S, Abe T, Doorenbos A, Sanada H. An application for real-time, remote consultations for wound care at home with Wound, Ostomy, and Continence Nurses: A case study. Wound Practice and Research. 2022;30(3):158-162.●Kitamura A, Nakagami G, Minematsu T, Kunimitsu M, Sanada H. Establishment of an infected wound model by bacterial inoculation on wound surface in rats. J Nurs Sci Eng. 2021;9:1-8.●Kitamura A, Nakagami G, Matsumoto M, Hayashi C, Kawasaki A, Sanada H. Effectiveness of a robotic mattress with automatic inner-air cell adjustment and continuous pressure mapping on prevention of pressure ulcer deterioration in a critically ill patient with a pressure ulcer in the sacrum. J Jpn WOCN. 2021;25(4):689-696. など講演?口頭発表等●Kitamura A, Nakagami G, Sanada H. A robotic mattress supporting patients’ comfort by automatic repositioning and air-cell pressure adjustment through interface pressure mapping. The 6th Congress of the World Union of Wound Healing Societies, Abu Dhabi, UAE, March 3rd, 2022.●Kitamura A, Nakagami G, Muto S, Sanada H. Effectiveness of teleconsultationswith Wound, Ostomy, and Continence Nurses on pressure injury healing in community settings. The 9thAsia Pacific Enterostomal Therapy Nurse Association Conference, online, 3-5th July, 2021. など競争的資金等の研究課題科研費 若手研究, 在宅療養者における下肢褥瘡の外力コントロールのためのケアアルゴリズムの開発, 2023-2025年度社会貢献活動日本褥瘡学会(理事)/日本看護科学学会(代議員)/一般社団法人次世代看護教育研究所 エコー技術講習会 講師 など高齢者が「今が幸せ」と思える生活を支える新たな看護技術の開発研究の概要 高齢化率が上昇する中、これまでと同じケア方法では、同等あるいはより質の高いケアを全ての高齢者に提供することは難しくなります。その課題を解決するには、看護ケアも変化していかなくてはなりません。世の中の変化とともに、高齢者を取り巻く環境も大きく変化し、様々なテクノロジーが身近なものになってきています。現在、そして未来の高齢者の生活を支えるため、それらのテクノロジーを活用し、新たな看護技術の開発に取り組んでいます。北村 言 教授

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