研究者情報 研究シーズ集
54/86

52 | SEEDS産業保健/メンタルヘルス/職場復帰支援/公衆衛生看護学Naoko Muronocontact: murono79@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/murono_naoko図.本研究の独自性と創造性産業保健は、従業員の健康管理を通して生産性の向上や労働災害の予防などの効果をもたらし、従業員と企業の双方の利益につながります。産業保健師として、従業員の健康を支え、従業員と企業の幸せのために関われることにやりがいを感じます。メッセージ研究分野産業保健/メンタルヘルス/職場復帰支援公衆衛生看護学所属学会日本産業衛生学会/日本公衆衛生学会日本地域看護学会/日本産業精神保健学会日本看護科学学会学歴?経歴2019年石川県立看護大学看護学研究科看護学専攻 博士前期課程 修了2020年石川県立看護大学地域看護学 助教論文室野奈緒子, 石垣和子, 塚田久恵, 阿部智恵子:人事労務担当者との連携における産業 看護職の役割の構造 -メンタルヘルス不調者の職場復帰支援を通して-. 石川看護雑誌, vol.18, 13-24, 2021競争的資金等の研究課題●「メンタル不調者の職場復帰支援における産業看護職の人事労務担当者との連携の影響因子」令和3?5年度 学術研究助成基金助成金 基盤研究(C)●「メンタルヘルス不調者の職場復帰に向けた多職種連携効果の測定」令和6?9年度 学術研究助成基金助成金 基盤研究(C)社会貢献活動●「石川県立看護大学による『地域公開講座』第3回“あなたの血管は何歳?血管若返り大作戦!”」(令和4年度 かほく市いきいきシニア活動推進事業)●「コロナ禍における職場の感染対策と事業継続」(令和3年度 石川県立看護大学地域ケア総合センター事業)メンタルヘルス不調者の早期回復と円滑な職場復帰を叶えるため、社内の連携に影響を及ぼす要因を探る研究の概要 メンタルヘルス不調は休職期間が長期化しやすく、再発?再休職の割合も高いことが指摘されており、職場における職場復帰支援は重大な課題となっている。メンタルヘルス不調者に対し適切な職場復帰支援を行うことは、職場復帰を促進する要因であり、円滑な職場復帰支援には産業医、産業看護職、人事労務担当者など事業場内の連携は欠かせない。特に、復帰時には職場配置等の人事労務管理上の配慮が必要となることから、それを担う人事労務担当者との連携は重要である。 そこで、メンタルヘルス不調者の職場復帰支援に携わる産業看護職と人事労務担当者の連携に影響を及ぼす要因を明らかにしたいと考えている。それにより、メンタルヘルス不調者に対し、適切な職場復帰支援を提供できるほか、不調者の早期回復や円滑な復帰の手続きが可能となることが期待される。また、精神疾患以外にも身体的疾患も含めた労働者の仕事と治療の両立支援にも役立てることができると考えている。室野 奈緒子 助教

元のページ  ../index.html#54

このブックを見る