研究者情報 研究シーズ集
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SEEDS | 53地域看護/公衆衛生看護学/児童虐待Kanae Shimacontact: kanaeshi@ishikawa-nu.ac.jpリサーチマップ https://researchmap.jp/kanaeshima私は受験や採用試験では、悔しい現実に直面してきた。でも前向きに探究することをあきらめたくない。1度しかない人生を自分があきらめたらもったいない。思いっきり自分のやりたいことに挑戦し、その全てを楽しみましょう!メッセージ研究分野地域看護/公衆衛生看護学所属学会日本看護協会/石川県看護協会学歴?経歴2007年富山医科薬科大学大学院医学研究科看護学専攻(修士課程) 修了2007年富山県職員として入職(保健師)2020年石川県職員として入職(保健師)2023年石川県立看護大学地域看護学講座 助教論文●住宅改修が要介護認定者の在宅継続期間へ及ぼす影響(学位論文)●厚生の指標(0452-6104)54巻11号 Page38-43, 2007年10月講演?口頭発表等●住宅改修が要介護認定者の在宅継続期間へ及ぼす影響第64回日本公衆衛生学会(於北海道)示説, 2005年9月●クォンティフェロン検査により発見された潜在性結核感染症の事例について第43回富山県公衆衛生学会, 2009年2月●未熟児訪問時に産後うつ傾向のみられた母親の心理変化について富山県母性衛生学会, 2010年(共著)●災害時における難病支援体制の構築?要配慮者台帳の整備第46回北陸公衆衛生学会(於石川県) 2018年11月●人工呼吸器を装着した在宅難病患者への支援?災害時個別支援計画策定に向けた取り組みについて? 第47回北陸公衆衛生学会(於富山県) 2019年11月(共著)教育?研究現場から、保健師の魅力を伝えたい現場で働く保健師を支えたい研究の概要 これまで行政保健師として公衆衛生看護活動に従事してきた。この経験の中で常に対象者がその人らしく主体的に生活できるように、QOL向上を目指した活動を行ってきた。また地域の健康課題やその解決のための取り組みを関係者で共有、検討?協議してその取り組みをさらに推進するために行政計画へ反映させることを目指した研究を行ってきた。 修士課程では、住宅改修が要介護認定者の在宅継続期間へ及ぼす影響についての研究を行った。この研究により住宅改修を行った要介護者は、行わなかった要介護者に比べて在宅療養を継続する割合が高いことを明らかにした。 その後、「災害時における難病支援体制の構築?要配慮者台帳の整備」として、災害時の難病患者支援として、自治体への災害時避難行動支援希望確認書の提出状況から要配慮者台帳作成のための情報収集のあり方の検討を行った。 要配慮者に関する情報収集のあり方の検討を行ったことで自治体や関係機関との情報共有の重要性を改めて提起することとなった。 また、人工呼吸器を装着した在宅難病患者に対する災害時個別支援計画を策定し、実際に主治医を交え、関係機関と連携し、避難訓練を実施することができた。 私は、保健師経験を通して一貫して、地域で生活する住民が抱える健康課題とその課題解決に向けた支援に向けて取り組んできた。 今後の研究においては「福祉型障害児入所施設に配属された行政保健師が行う知的障害児に対する支援技術」を明らかにしたいと考える。2023年4月に「こども家庭庁」が新設され児童のいる家庭のみならず施設で生活する児童も等しく健やかに成長するための支援が求められている。児童虐待により児童相談所を経て福祉型障害児施設に入所となる児童も少なくなく、私自身、医療受診やこころの相談で苦慮した経験から、福祉型障害児入所施設での知的障害児に求められている支援を検討する基礎資料としたい。嶋 雅奈恵 助教

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