SEEDS | 6715世紀イングランドで創作された英語教訓詩、ピーター?イドリー作『息子への教え』の現存写本10点それぞれを詳しく調査し、ひとつの詩作品が多様な仕方で編纂され、多様な文脈で読み親しまれていた実態を明らかにする研究を行っています。詩のテクストの改変?削除?追加とその経緯?意図、同じ写本の中に一緒に編纂されている他の作品や、それらの作品とともに収録されていることの意味、読者の社会階層の多様化を扱っています。歩行障害を持った人の歩行や高齢者の歩行を計測し、解析を行っている。症状が類似している2種類の歩行障害の患者の歩行を比較することで、歩行の特徴だけで病因を推察する可能性を見出した。高齢者の歩行中の転倒リスクについて、若年者の歩行と比較することで、高齢者の姿勢制御は視覚に依存し、音声刺激による経路変更は負担が多い大きいと明らかにした。体内リズムと病気の関連について興味を持って研究を続けています。体内リズムを制御する時計遺伝子の新しい役割を見つけること、それらをコントロールするような機能分子を見出すことで多くの病気の予防や治療に貢献できるのではないかと考えています。日本の高校までの包括的性教育のレベルは国際標準より大きく遅れ、子宮頸がん予防について学習する機会はほとんどありません。そのため高校を卒業した18歳以上の女性に対してプレコンセプションケアが必要とされています。2013年6月に接種勧奨が中止され約9年ぶりに勧奨が再開されました。若年女性が自分ごととして考えて予防行動がとれるように、HPV感染予防や子宮頸がん検診に関する啓発を行っています。注) 包括的性教育:世界の性教育の指標である国際セクシャリティ教育ガイダンスの内容を取り入れた教育 プレコンセプションケア:生殖可能年齢にあるすべての人々の健康の保持および増進生殖に関わる行動的?生理的変化は直接的には性ホルモンに調節されますが、その性ホルモンの分泌調節はHPG axisという視床下部を頂点とした上位ホルモンによる調節系で制御されています。本研究ではラットを用いて、生殖機能の中枢と想定される視床下部GnRHパルスジェネレーターの電気活動を、留置電極により多ニューロン発射活動(MUA)として記録?解析するシステムの開発を目指しています。重症筋無力症の基本的な病態は自己抗体による神経筋接合部のシナプス後膜(骨格筋)の障害である。重症筋無力症ではシナプス後膜の障害に加え、骨格筋においても特異的な反応が生じていることが明らかになってきている。この骨格筋における反応は重症筋無力症の新たな病態理解に結びつくだけでなく、治療にも役立つ可能性がある。 研究テーマ研究テーマ研究テーマ研究テーマ研究テーマ研究テーマ15世紀イングランドの写本文化における英語教訓詩受容の実態転倒リスクにつながる病的跛行及び加齢に伴う歩行特徴量抽出時計遺伝子を制御する機能的分子を見つける若年女性の子宮頸がん予防に関する研究生殖機能の中枢制御機構に関する研究重症筋無力症の新規病態:免疫チェックポイント分子と補体制御因子および治療への発展工藤 義信 [P.13]研究キーワード 後期中世英文学/教訓詩/写本研究佐能 唯 [P.14]研究キーワード 歩行解析/転倒リスク評価/医療工学平居 貴生 [P.15]研究キーワード 分子薬理学/時間生物学/骨代謝学今井 美和 [P.16] 亀田 幸枝 [P.28]研究キーワード 子宮頸がん/HPV(ヒトパピローマウイルス) ワクチン/がん検診/プレコンセプションケア市丸 徹 [P.17]研究キーワード 性周期調節/視床下部/電気生理学 岩佐 和夫 [P.18]研究キーワード 神経免疫学/重症筋無力症/骨格筋/補体制御因子 多ニューロン発射活動免疫チェックポイント因子
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