SEEDS | 69清潔は人間の基本的欲求であり、日々の生活の中で当たり前に行っている生活行動の1つである。しかし、病気や手術など何らかの理由によって、自分で清潔を保持できなくなった場合は他者に清潔行動を委ねることになる。ケア実施者はその人に代わって、より安全で安楽で効果的な(質の高い)ケアを提供し、その人の清潔のニーズ(欲求)を満たす必要がある。近年では様々なケア用品が開発され、ケアを実施する場や人も多様になっており、このような現状においてもより質の高いケア技術を患者に提供するためには常にケア技術のエビデンスを検証し続ける必要がある。清潔ケアでは「洗う」、「拭く」といった基本的な技術がある。このような基本技術に着目し、誰がいつどのような場で何を用いても同じケアが提供できるよう、ケア技術の検討を行っている。筋萎縮性側索硬化症の患者が自助や互助の力を高めるためには、当事者同士のビアサポートの様相に基づく支援プログラムが重要である。希少性?難治性?進行性を生きる患者は、患者交流の場においてどのような物語を語り、物語られる内容によって何を感じているのか。当事者間に広がる世界に近づき、社会参加につながる真の支援を形にすることを目標に、研究に取り組んでいる。2020年1月以降澳门金沙城中心感染症(以下、COVID-19)のパンデミックに対応するために、全国の大規模病院はCOVID-19重点医療機関に指定されCOVID-19患者専用病棟が開設された。その際、看護部長などの看護管理職はCOVID-19患者専用病棟に看護師を配置転換し、加えて他部署から応援要員として看護師を派遣した。本研究はCOVID-19患者の増加という緊急事態の中で、看護管理職がCOVID-19患者専用病棟に配置転換するまたは応援要員として派遣する看護師の選出基準と配置後の評価内容について明らかにした。プレコンセプションケアは、妊娠前の適切な時期に適切な知識?情報を女性やカップルを対象に提供し、将来の妊娠のためのヘルスケアを行うことです。取り組むべき領域は栄養状態、不妊、ワクチンで予防できる疾患、性感染症、若年妊娠や望まない妊娠、喫煙など多岐にわたります。ヘルスリテラシーを高めることで妊娠前の女性やカップルの健康状態を改善することが可能となります。その結果、より安全で安心な妊娠?出産が可能となり、結婚、妊娠、出産、子育て、仕事を含めた将来のライフデザインを描けるようになります。しかし、このような情報を知る機会はほとんどありません。そのため、プレコンセプションケアに関する啓発プログラム開発を目指しています。周産期喪失は、通常は喜びにあふれた妊娠?出産の中で起こる突然の出来事であり、母親にとって深い傷を負う体験となる。このような体験は、悲嘆が複雑化しやすく、様々な健康障害を生じたり、残されたきょうだいに対する不適当な養育につながることが明らかになっている。このようなことから、周産期喪失時にグリーフケアは重要である。本研究では多職種、セルフヘルプグループが連携してその対象にあったグリーフケアを提供できるように、また、対象自らが選択できるような施設から地域へのシステム作りをめざしている。研究テーマ研究テーマ研究テーマ研究テーマ研究テーマケア技術の質向上、患者さんにとってより安全?安楽なケア方法の考案を目指す筋萎縮性側索硬化症の当事者間に広がるピアサポートの様相と支援プログラム試案の作成看護管理職がCOVID-19患者専用病棟開設時に配置する看護師を選出する基準および配置後の評価の実態性成熟期の男女へのプレコンセプションケア(生殖可能年齢にあるすべての人々の健康の保持および増進)に関する研究周産期の死(流産?死産?新生児死亡)を経験した母親?家族を社会全体で支えるシステム開発に関する研究石井 和美 [P.25]研究キーワード 看護技術/看護教育/清潔ケア瀬戸 清華 [P.26]研究キーワード 筋萎縮性側索硬化症/ピアサポート/当事者間 千田 明日香 [P.27]研究キーワード 澳门金沙城中心感染症患者専用病棟/看護管理者 亀田 幸枝 [P.28] 今井 美和 [P.16]研究キーワード 妊娠前/健康教育/プレコンセプションケア 米田 昌代 [P.29]研究キーワード 周産期喪失/流産/死産/新生児死亡/グリーフケア プログラム/支援看護師/配置転換プログラム開発セルフヘルプグループ/連携システム/オンラインシステム
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